コンセプト
CONCEPT
社員や子どもたちを信じたい、信じられるようになりたいと願っている方だけ見てください。
それ以外の方には不愉快な内容になっています。
1.信じるべきは会社?それとも社員?
『ウチの社員、やる気がなくて困っています。意識がとても低いです!』とよく言われます。
私たちはいつも次のように返答しています。
『それはあなたがそうさせているのですよ。あなたが社員のことを出来の悪い奴と思っているから、その社員は出来の悪い役割を演じているだけなのです。』
みなさん、安心してください!
私たちは社員の味方です。
社員の味方とは社長に対して部長、課長に対して係長、主任に対して平社員という意味です。
それは社員の言っていることが常に正しいと言いうことではありません。
社員が正しいか、それとも社長の言うことが正しいのか、私には分かりません。
ただ、社員のことを100パーセント信じてみないかという提案です。
私たちは100パーセントあなたの事を信じようと努力します。
2.手抜きは正しい。
手抜きは正しいです。
手抜きは100パーセント正しいです。
『手抜き』を別の言葉で表現すると『手際が良い』、『無駄を省いている』、『現状に甘んじていない』です。
全てのイノベーション(技術革新)は手抜きが基本的考え方になっています。
『決められたことを決められたとおりにしなさい』というのはイノベーションの否定であり、進化の拒否です。
社員が仕事をさぼるのは、実は変革のきざしなのです。
3.状況を変えることは出来ない。出来るのは他を選ぶことだけだ。
今の納得いかない状況を変えることは出来ません。
出来るのは他を選ぶことだけです。
その納得いかない状況をあなたが作り出しているなら、それをあなたが変えることは出来ます。
しかし、あなた以外の誰かによって作られたのなら、それをあなたが変えることは出来ません。
あなた以外の誰かが変えてくれるのを待つしかありません。
だから今の状況に満足していないのなら他を選ぶべきなのです。
神は人類に『選択の自由』というものを与えてくださいました。
しかし、それを利用する人は少ない。
変えられないものを変えようとするのではなく、変えることの出来ることに力を注いでみませんか?
それが他を選ぶということです。
すると驚くべき変化を体感出来ますよ。
4.反抗期とは自己主張訓練期のことです。
反抗期の子どもは決して反抗しているわけではありません。
反抗期の子どもたちは自分の考えを主張する練習をしているのです。
しかし、まだその表現方法が未熟なので、大人たちの目にはトンチンカンな主張、つまり反抗と映っているだけなのです。
子どもの主張を大人に対する反抗と捉えると、子どもはますます手に負えないような行動を取るようになります。
それは当たり前のことです。
子どもたちの行動そのものは従順でも反抗でもなく、常にニュートラルなもの、中立的なものです。
その行動を『従順』、または『反抗』と振り分けているのは大人なのです。
つまり大人が子どもの行動を『反抗的』とみているだけなのです。
だから子どもの『反抗』を『自己主張の訓練』と捉えてみませんかという提案です。
私は子どもの反抗期を自己主張訓練と捉えることで、多くの驚くべき変化を目にしてきました。
子どもの行動を『反抗的』と捉えると『反抗的な子ども』の姿が見えてきます。
子どもの行動を『自分の考えを一生懸命に伝えようとしている』と捉えると、『何かを訴えようとしている』ということが見えてきます。
ただそれだけなのです。
いかがですか?
子どもの『反抗』を『自己主張の訓練』と捉えてみたくなってきませんか?
5.ミスを叱ってはならない。
仕事上のミスを叱ってはなりません。
仕事上のミスを叱ることはその仕事に潜む不具合や問題点を隠してしまうことなのです。
社員が仕事でミスを犯したら、なぜそのようなことが起こったのかを検討してみるべきです。
そしてそのようなミスが二度と起こらないように対策をたてるのです。
それが本来上司のやるべき仕事です。
そのようにして少しづつ仕事上の不具合がなくなっていくのです。
ところが多くの会社ではミスを犯した社員を叱って終わりにしてしまいます。
だから仕事上のミスはなくならない。
業務の不備をなかったことにしてしまうからです。
『ミスを犯さないように!』と叱ること、耳の痛いことを言うことが上司の役割だと思っている上司のなんと多いことか。
これはもっとも大きな間違いの一つです。
その上司は叱られて成長してきたと思っています。
だから叱ることの効用を硬く信じています。
しかしそうではありません。
その上司は叱られたことをきっかけに自分で考え自分の意志で修正してきたから成長したのです。
人が叱られて成長することはありません。
人が成長するのは自分の意志で考え行動を変えた時だけです。
全く同じ行動でも叱られたくないからするのと、自分の意志で『必要だから』するのとでは天地ほどの違いがあります。
あなたは間もなくこのことを実感することになります。
6.社員教育と子育ては全く一緒です。
会社で良き上司なら家庭でも良き親になることが出来ます。
反対もまたしかり。
社員教育も子育ても同じ生身の人間を扱っているのだから、社員教育に応用できない子育て法は無理があるし、子育てに適用できない社員教育はどこかに無理があります。
『この方法で社員が伸びるかな?』と迷った時には、自分の子どもにも適用できるかを考えて見てください。
『自分の子育て正しいかな?』と迷った時には会社でも同じように出来るか検討してみて下さい。
『出来る!』と思ったらその方法は正しい可能性が高いです。
逆に『この言葉、社員には言えてもウチの子には言えないな!』といいうのならどこかに無理があります。
そのようにして、自分の行動を修正していくことが出来ます。
社員を我が子のように見守る上司って素敵だと思いませんか?
また自分の子どもを社員と同じように成長させることが出来たら嬉しくありませんか?
会社と家庭、実はとっても似ています。
どちらも人間が集まってできる集団だと考えれば当たり前の事なんですけどね。